書名: |
神経疾患と金属イオン |
著(訳)者: |
阿部啓太 西田雄三 |
発行社(者): |
一粒書店 |
印刷所名: |
一粒社 |
サイズ: |
A5 |
ページ数: |
147 |
発行年月: |
2018(平成30)年05月28日 |
分類: |
(06)研究・評論部門 |
定価(本体): |
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<内容紹介>
鉄イオンが人体にとって必須な金属イオンであることを知っている人は非常に多いが、それも過剰になると多大な害をもたらすことを知っている人はほとんどいない。本書は、その鉄毒性の発現過程を錯体化学の基本原理に従って説明し、アルツハイマー病・パーキンソン氏病・多発性硬化症などの神経疾患が生体内の過剰鉄イオンと密接に関連していることを平易に解説したものである。 さらに本著者(西田)は、それ自身に毒性がなく、かつ鉄毒性を大幅に消滅させる化合物を世界で初めて合成したが、それらが白血病を含む多くのガンに対して高い抗腫瘍性を示すことが明らかにされている事実から、今後この化合物がアルツハイマー病・認知症などの神経疾患対策にも高い効果を挙げると期待している。