Book No.12256
書名: 細谷卓爾の軌跡 水俣から琵琶湖へ
著(訳)者: 関根英爾
発行社(者): サンライズ出版株式会社
印刷所名: P-NET信州
サイズ: 四六判
ページ数: 324
発行年月: 2021(令和3)年01月20日
分類: (01)地域文化部門
定価(本体): 定価(本体)2800円
<内容紹介>
 保守地盤が強い滋賀県で、労働団体が共闘して革新知事誕生を実現させた細谷卓爾は、1960年チッソに入社し守山工場に着任した。この時、就職した企業が水俣病を起こしたチッソとは知らなかった。その後、会社側の不条理に反発、労働条件の改善のみならず生活改善、環境汚染への警鐘と打開策を模索し、公害病への追及、福祉の社会化など様々な場面で原因探求の手を緩めず、持ち前の指導力や行動力で組織化し、改善に向かう。その行動範囲は広く、多くの人々に可能性実現手法を導きつつ、多くの影響を与えた。細谷とともに行動した人々は、それぞれが滋賀県内はもとより各地でその能力を開花させていった。それでも自らは表に立たず、なお行動する。
 本書は、元官房長官だった武村正義に「野の人です。政治の友である」といわせる細谷卓爾の足跡を克明に詳述し、その思想の淵源を探る。
 新聞記者として滋賀県政を知り尽くした著者の筆がさえ、高度経済成長期以降の滋賀県自治体史の側面をも見ることができる。環境滋賀の立役者でもあった細谷の全行動の記録となった。
 滋賀県における「せっけん運動の歴史」の調査をすすめてきた大門信也(関西大学準教授)が「行動の人、細谷卓爾さんから学ぶこと」とする本書の解説を記し、社会学を専攻するものとして細谷の行動の要点を以下のように述べている
・「中」から生まれるマジョリティの倫理
・労働運動と環境運動の交点から見えるもの
・細谷流行動主義を引き継ぐ
 そして、傍観者的に「語る」ことを拒み、実践者として「行動」を続けた人間の一代記をまとめる作業は大変だったと思う。と著者関根の努力に敬意を表し、「本書を読んだ私たちが行動し、次の社会をつくっていく番である」と結ぶ。

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