書名: |
母の体験 ~満州からの引き揚げ手記をたどって~ |
著(訳)者: |
鴇 久美子 |
発行社(者): |
㈱工陽社 |
印刷所名: |
㈱工陽社 |
サイズ: |
B5 |
ページ数: |
60 |
発行年月: |
2018(平成30)年08月05日 |
分類: |
(02)個人誌部門 |
定価(本体): |
定価(本体)500円 |
<内容紹介>
電話交換手として戦前満州に渡った母は、終戦後壮絶な体験をして無事郷里の地を踏むことができた。その時の手記を母が亡くなってから初めて目にすることができた。多くの引き揚げ者の中で出会った小さな命を、必死に守りながら帰ってきた母は、きっとその子を自分の子として育てようと覚悟していたのだろう。思いがけず父親に巡り会うことができ手放すことになった時、目には見えないけれど、あの混乱した中で死線をくぐり抜けてきた二人の強い絆から生まれた情が、読んでいる者にも強く強く感じることができた。
私たち姉妹を育ててくれた母しか知らなかったが、手記をたどりながら実際にその場所を訪れてみることで、母の生きかたや戦争を知らない私たちに対する思いを改めて考えてみたかった。