＜内容紹介＞

前半部分は、終戦直後に生まれた僕の音楽の履歴とその背景にあった昭和時代の世相についての回想である。日本がまだ貧しかった時代のノスタルジアと古くからの日本語の素晴らしさについての僕の評論に共感してもらえれば有難い。
後半部分は、数年前に高齢の僕がベビーメタル（ＢＭ）という名のヘビーメタル（ＨＭ）音楽集団と遭遇してからの記録とBM評論である。日本のアイドル系の3人少女が実力ＨＭバンドの音響にのって演じるボーカル＆ダンスである。
僕は、基本的には文部省唱歌やナツメロというラジオ媒体からの楽曲を愛してきた。思春期以後はクラシック音楽やテレビ歌謡番組にコミットしたりしたが、最近のアイドル音楽もロックのような音楽も拒否的であった。ところが、この数年、ＢＭ音楽のレベルの凄さに驚嘆してしまった。ＢＭは海外で数々の実績を作り続けているが、テレビに露出しないので我が国の茶の間では無名である。僕は、自分が狂気になっている間に一般の人々に対する伝道師にならなければならないと思ってしまった。