書名: |
リュウグウの遣い |
著(訳)者: |
渡辺隆吾 |
発行社(者): |
株式会社PUBFUN |
印刷所名: |
ネクパブオーサーズプレス |
サイズ: |
四六判 |
ページ数: |
390 |
発行年月: |
2022(令和4)年05月30日 |
分類: |
(03) 文芸=小説部門 |
定価(本体): |
定価(本体)2600円 |
<内容紹介>
嘱託身分のMR(医薬情報担当者)のAが、製薬業界の闇に巻き込まれながら、若くして文学論を戦わせた旧友Bと再会を果たす。旧友Bは若い頃選挙運動で受けた挫折を乗り越え、大麻をCBDと言う形で医療界に普及させる運動を進めていた。Aは旧友Bが進める危い運動に関して公安の男からも目をつけられながらも、最後まで友の運動を見守り続ける。Aは偶然新幹線の中で出会った巫女の女子大生里中弥生を通して、自身が少年時代に出雲大社の山中で受けた啓示と彼女が卒論で研究するエジプトの一神教との不思議な類似性に惹かれる。トーマス・マンの小説『ヨセフとその兄弟たち』が狂言回しとなり、過去・現在・夢が交錯し、初老の男A自身が開けた苦い過去と言う玉手箱がもたらした男の生き様を描く。著者初の長編小説。