| 書名: |
無頼漢日記 |
| 著(訳)者: |
羽鳥 裕一 |
| 発行社(者): |
株式会社 幻冬舎 |
| 印刷所名: |
中央精版印刷株式会社 |
| サイズ: |
四六判 |
| ページ数: |
190 |
| 発行年月: |
2025(令和7)年09月19日 |
| 分類: |
(03) 文芸=小説部門 |
| 定価(本体): |
定価(本体)1600円 |
<内容紹介>
主人公の裕三は大いに必然ともいうべき女性税理士との邂逅により税理士になる野望を胸に、せっかく新卒入社した保険会社を辞してしまう。昭和末期の当時は終身雇用が絶対的価値観をもって社会から全面的に支持されていた時代であった。一年も経たずに離職するとは正気の沙汰ではなかった。拙著はそんな裕三が親の経済的援助もないまま、時には道を外しそうになりながらも目標に向かって紆余曲折し葛藤しながらも進んでいく様子を笑いや悲哀を織り成しながら描く自伝的私小説である。
昭和の時代すべてが緩やかで清濁併せ吞むような寛容さのなか、人と人との関係は今のように希薄でなく濃厚であった。
この私小説を支える背骨は著者の一貫した昭和へのノスタルジーであるのかもしれない。