書名: |
ヨーロッパひとり旅 |
著(訳)者: |
中西 研二 |
発行社(者): |
本の風景社 |
印刷所名: |
オンデマンド |
サイズ: |
四六判 |
ページ数: |
234 |
発行年月: |
2000年6月 |
分類: |
(02)個人誌部門 |
定価(本体): |
定価(本体)2000円 |
<内容紹介>
人生八十年時代、サラリーマンも四十代になると、残りの後半生をどう生きていくのか、立ち止まって自問したくなる。無我夢中でやってきた三十代と同じ延長線上でこれからの生活を続けていってよいのか、別の角度から自分の人生を眺めてみることも必要なのではないか。一度、自分の価値観や生活のスタイルをぐらぐらさせるような異質なものと出合い、非日常的観点から自分の日常生活を再点検すべきではないか、との思いが日増しに強まってきた。(「まえがき」より)フォロ・ロマーノの中を歩きまわる。元老院の前では、紀元前四四年三月十五日のシーザーとブルータスのことを想った。この日、ブルータスに裏切られ、かれに刺されたシーザーが「ブルータス、お前もか」と叫んだ場所だ。その伝説の場所に今、自分は立ている。二〇〇〇年の歳月が一挙に凝縮されて、その場所が自分の眼前にある。人間の命の短さと石の文化の歴史の長さを改めて感じた。感動で体が震えてくる。(本文より)