書名: |
能登・加賀 東風に吹かれて |
著(訳)者: |
福野 勝彦 |
発行社(者): |
回天蒼生塾 |
印刷所名: |
栄光プリント |
サイズ: |
A5 |
ページ数: |
280 |
発行年月: |
2006(平成18)年12月20日 |
分類: |
(03)A 文芸A部門 |
定価(本体): |
定価(本体)1500円 |
<内容紹介>
平成の合併がささやかれた頃から、能登から加賀まで、叱咤激励も戴きながら、時にはお隣の越中から越前まで、五年間歩いた。
財政難を理由とした市町村の合併で、統合された新しい市町村名に変えられ、なじみのあったこれまでの地名が消え去った。自分たちの住む町や村の名前は、その町その村の歴史なのに。
その土地には、先人達が築いてきた文化が幾層にも時代の歴史が刻まれ続けている。
土地に住む人たちの生活に深く溶け込んだ町名を変更すれば、歴史を町や村の人達の記憶から消し去ることになる。
経世済民。政治が何をしてきたのか、何をしていないのか。民間企業も社会的責任を果たしてきたのか、否か。
かつて、白山(2702m)山麓を中心に一向一揆に燃えた先人達や日本海で北前船が往き来していた頃、銭屋五兵衛らが勇躍していた歴史を思い起こして欲しい。あの胸の高まり、踊る血はどこへ流れていったのだろうか。
経済優先、政治の貧困。昔も今も変えてはならない自然と人の関わりを混迷の平成に問いかけ、今こそ生き生きとしたまちづくりをしようと訴える…。