書名: |
サンティヤゴへの道 |
著(訳)者: |
氷川武 |
発行社(者): |
東京図書出版 |
印刷所名: |
株式会社 ブレイン |
サイズ: |
四六判 |
ページ数: |
91 |
発行年月: |
2018(平成30)年10月01日 |
分類: |
(03) 文芸=小説部門 |
定価(本体): |
|
<内容紹介>
1969年、青年柏木圭介は、高度経済成長に沸く日本の社会にも、反抗のポーズに酔う同世代の者にも馴染めず、己の居場所を見失ってモラトリアム状態にあった。圭介は、活路を見いだすため他国の空気に触れてみようとフランスに渡り、漂着したパリの場末の街で、スペイン内戦に敗れフランスに逃れてきた人々と交流し、挫折や不幸に耐えて生きている彼等の姿に感銘を受ける。やがて、圭介は、親交を深めたスペイン人青年がフランコ政権要人の暗殺を試み自らも死ぬという場面に遭遇するが、その稀有な体験を通じ、自らの生きていく力を取り戻していく。