「第10回日本自費出版フェスティバル・第14回日本自費出版文化賞表彰式」は、昨年からと同様「自費出版の著者と製作・流通を担う者のふれあいの場」であるとともに「自費出版文化賞を盛り上げ、発展させることを自費出版文化の活性化につなげよう」ということが大きなコンセプトのもとの開催となりました。
当日はあいにくの雨模様になりましたが、100名以上の参加者があり、例年どおり会場は熱気に包まれました。会場では、午後1時前から第14回日本自費出版文化賞の入賞作品、入選作品、一次選考通過作品の展示や歴代入賞作品の展示紹介に加えて、アドバイザー有志による「自費出版相談コーナー」なども設けられました。2時からの受賞式典(表彰式)の中では、文化賞最終選考委員(中山千夏委員=日本自費出版ネットワーク代表)による詳しい入賞作品の講評に加えて、自費出版文化賞の入賞者(大賞、部門賞、特別賞)各氏による特別スピーチが行われました。
午後1時から2時までは自費出版文化賞の展示コーナー、相談コーナーが中心です。文化賞では、今年の入選・入賞作品はもちろんのこと、過去の歴代入賞作品も展示されました。
午後2時からは第14回日本自費出版文化賞表彰式の記念式典が行われました。
この日本自費出版文化賞は、社団法人日本グラフィックサービス工業会主催・日本自費出版ネットワーク主管で開催されています。主催者を代表してあいさつした日本グラフィックサービス工業会の吉岡新会長が「表彰を受ける皆さん、本当におめでとうございます。今回も多くの作品が全国各地から送られてきました。その中で本日はそのなかで入選、受賞された方々への表彰を行わせていただけることは大変な喜びです。最近の出版界をとりまく状況の中で注目されている電子出版につきましても新しいサイトを立ち上げ、活動を行っています。これからも自費出版文化に貢献できるようがんばります」と述べました。続いて、この文化賞の協賛会社各社を代表して、富士フイルムグラフィックシステムズ株式会社の常務取締役営業部長の野村龍太郎氏があいさつに立ち「当社はその製品を通じて、日本の印刷・出版産業のお役に立っています。また、この文化賞を支援することで、自費出版文化の興隆に貢献できることは大変うれしいことです」とお祝いの言葉を述べました。また、後援団体を代表して朝日新聞社CSR推進部の金井直樹氏も「この文化賞を永く続けていくために今後とも協力をしていきたい」とあいさつしました。
表彰式では、最初に、自費出版アドバイザーの認定書授与式が行われ、今回新たに認定された方々に自費出版ネットワークの中山代表理事より認定証が授与されました。
第14回日本自費出版文化賞では、表彰式に先立ち 今回の第14回自費出版文化賞の入選・入賞作品について、最終審査委員会を代表して、中山委員より、審査の感想、各入賞昨品に対する講評が行なわれました。中山委員は、特別賞、部門賞、大賞のそれぞれについて、本の内容などを詳細に紹介、さらに、審査委員会での選考経過まで含めて、わかりやすい講評を行いました(写真下左)。
表彰式では、最初に、この日出席した入選者の方々をひとりずつ順に表彰。続いて入賞作品の表彰が行わ、日本グラフィックサービス工業会吉岡会長から表彰状が手渡されました。
すべての表彰が終了したあと、入賞された特別賞、各部門賞、大賞の入賞者の方々に、一人ずつ、入賞作品の思いや今回の受賞についての感想などのスピーチが披露されました。それぞれに味わい深くまたユーモラスで人柄と誠実さのあふれるお話が続きました。
最後に、写真撮影が行われ、式典は終了しました。
場所を移しての記念パーティ。来賓や参加者、受賞者の皆さんの楽しいお話がうかがえました。