書名: |
「家紋の国」はいかに西欧化したのか |
著(訳)者: |
安田裕貴 |
発行社(者): |
ブイツーソリューション |
印刷所名: |
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サイズ: |
文庫判 |
ページ数: |
206 |
発行年月: |
2024(令和6)年11月03日 |
分類: |
(06)研究・評論部門 |
定価(本体): |
定価(本体)1350円 |
<内容紹介>
西洋紋章学において日本はヨーロッパ以外で唯一の紋章文化を持つ「家紋の国」として特筆される。本書はその日本が西洋文明と邂逅した鉄砲伝来から今日のクールジャパン戦略に至るまでの日欧交流500年史を紋章から紐解き、その歴史的・社会的意義を明らかにする。特に本書が最大の関心を寄せているのが明治時代の西欧化である。世界に目を向ければ、同じ時代にオスマン帝国やシャム、ハワイ王国といった他のアジア・太平洋諸国も西欧化に邁進していた。そうした中、アジアで唯一の列強となった日本は彼らとは異なり、西洋式国章を制定することはなかった。それは一体なぜか。戦後レジームからの脱却、激動する国際情勢、2018年の明治維新一五〇年、そして新天皇即位…。明治時代が再評価されつつある現代だからこそ、日欧の歴史に点在する紋章という視覚的・象徴的なシンボルを通じて、あらためて「日本とは何か」を問い直す。これまで語れられてこなかったもう一つの『日本紋章学』。