書名: |
追憶のホアビン ーあの三つの戦争を越えてー |
著(訳)者: |
金子しげる |
発行社(者): |
文芸社 |
印刷所名: |
株式会社晃陽社 |
サイズ: |
四六判 |
ページ数: |
226 |
発行年月: |
2024(令和6)年08月15日 |
分類: |
(03) 文芸=小説部門 |
定価(本体): |
定価(本体)1200円 |
<内容紹介>
ベトナム戦争下、解放部落での取材中米軍の攻撃で大怪我を負ってから一ヶ月間の記憶を失った福島。38年の時を経て、残された命が短いと在住する盛岡の高齢者専用住宅で知った後に蘇ったのは、野戦病院で彼の命を助けてくれたひとりのベトナム人医師とその家族の記憶だった。福島が住む住宅で働く大学生源太とその友人たち、住宅に住む友人達に連れられ行きついたベトナムホアビンで、福島はついに世話になったチュック医師を探し当て、感激の対面をした。帰国後、福島の容態が癌の進行で悪化していく時、チュックの息子から、彼の死を知らせる手紙と、チュックが生前福島宛に途中まで書いた手紙が同封されて来る。それは、チュックが過去の大戦でベトナムに残留した沖縄出身の元日本兵島袋であることを告白する、日本語で書かれた長い手紙だった。その中に同封された島袋の少年時代の写真から、島袋と源太との繋がりまでも炙り出されてきたのだった。